国会中継「参議院決算委員会質疑」
よろしければ動画もどうぞ。


公明党・松あきらが、児童ポルノ法について総理に質問しました。

松あきらの質問を簡単にまとめると
・虐待被害にあった被害者が一生苦しむ。
・「児童ポルノ」という用語で大多数の人が誤解を抱いている。
・「児童ポルノ」はれっきとした「幼児虐待」「援助交際」みたいな犯罪とは違う。
・殆どの被害者は幼児、しかもその内の2割が3歳以下。
・リオ宣言案でマンガ・アニメ規制の話題、125カ国がこれを採択した。
・マンガやアニメは日本の大事な文化、これと児童ポルノと一緒にしてほしくない。
・児童ポルノは早急に規制した後で、表現の自由への侵害、権力乱用の問題に関しては後で考える。
・とにかく、児童ポルノの単純所持禁止を。
大体、こんな感じです。

まあ、言葉のマジックというか、ゴマカシというか。
まず、この人は立法者の1人のくせに、この法律がよくわかってないように思える。
児童ポルノは幼児ポルノという誤った認識を、どうしても前提としたがっているようだ。
児童の定義、ポルノの定義、創作物の猥褻性の定義などなど、一番話し合わなければいけない肝心の部分を丸々と説明を省いていた。
「被害者からの訴えに応える為」ならば、既に閲覧や所持を処罰している筈のアメリカやカナダに、日本の15倍以上の強姦認知件数の統計があるのは何故なのか?。
欧米で児童ポルノの閲覧や所持を罰する法律の為に、冤罪や別件逮捕や容疑者の自殺と言った問題が生じている事を無視しているのは何故か?。
2.3歳の幼児を変質者から守るはずが、18歳のアイドルの水着写真を持っていたら逮捕とか、現実にはいない想像上の女の子の絵を描いたら逮捕とか、そもそもこの問題の本質から大きく外れた話になってる、議論する余地があるのなら、きちんと論を尽くして様々な問題を調整してから法を組み立てなければいけないのに。
こういう都合のいい部分だけの説明を聞いてGOサインを出した結果、結局出来上がった法律が単なる国民への弾圧、被害にあうのは我々です。
児童ポルノ法違反の多くは、「援助交際」の類
それに、児童ではなく、あくまで「幼児」を強調、「2.3歳の幼児が虐待を受けている」と聞けば規制強化しようと言うに決まっていますよね。
わざとでしょうが、完全に論点をずらしています、年端もいかない幼児を犯罪から守ることに反対する者などいないでしょう、この問題の本質はそこじゃないんですが。
そして、どうしても、リオ宣言案での「創作物の違法化」に話を持っていきたかったようだ。
125カ国がこれを採択したから日本でもと、また、遅れてる、諸外国ではってやつです。
大問題なのはこれ、「児童ポルノは早急に規制した後で、表現の自由への侵害、権力乱用の問題に関しては後で考える」、曖昧な定義を見直す気も無く、早急に法改正、憲法の大原則である表現の自由を後回しにしたり、職権乱用も後回し、公明党代表の大田に続き、我々国民の生活を無視した発言、普通はここから考えるんですがね。
もう1つの問題、松の言う、幼児の虐待画像を表現の自由やら芸術やらと言って擁護する奴なんかいない、「マンガやアニメと児童ポルノと一緒にしてるのは、オマエ等公明党だろ!」と、言いたい、本当に狡猾だと思う。
何度も言ってるけど「過激なマンガやアニメを規制する事」がどうして「児童ポルノ被害者からの訴えに応える事」になるのか?、理論的に説明してくれないものだろうか?。
周りの議員も、唖然としてるっていうか、理解できてないように見えた。
「今にも涙が出そうです」だなんて、ヒステリックに感情論でしかものを言わない奴ほど、厄介なものは無い、これが個人的感想です。

でっ、↓の「」内は肝心の麻生総理の答え
「これは既に自由党とぉ、自民党と公明党とで、たしか、あの、法案を、提出をして今…(首を捻る)衆議院で継続審議中になっていると思いますが、何れにいたしましてもこれは重要な課題でありまして、政府としても、これは積極的な取締りなど、必要な措置というものは速やかに行っていかねばならぬ対象の問題だと考えております。児童ポルノ禁止法改正案の審議にも積極的に協力いたして参りたいと考えております。」
「児童ポルノ… なんとなく、いたいけな子供を大人が騙す? なんとなく、後に子供の心のトラウマやら考えると、かなりふざけた話かなという、怒りを覚えるというのかな? そういった感じじゃないでしょうか?」
気になったのは麻生総理の答弁が、かなり混乱した感じでの官僚答弁だったので、"児童ポルノ問題"を全く理解してないように見えた。
ちょっと危険です、改悪推進派の言い分を全て事実と思ってしまうかもしれない。
秋葉原のマンガオタクのみなさんが麻生首相を見限る決定的な答弁ではありませんでした。
ただ、マンガの表現規制反対に関して麻生首相を支持出来る答弁でもないということです。
そんな印象でした。

マンガ等を取り締まろうとすることについて、賛成であれ反対であれ、麻生総理はオタクさん達が、思ってるほど関心を持っていない。
これだけは断言できる。

言及リンク:
フィギュア萌え族(仮)犯行説問題ブログ版・サブカル叩き報道を追う


最後に早川忠孝氏の感想(ブログ)。
「参議院での質問は、どうやら質疑者ご自身の個人的意見のアピールのためのようですね。
 参議院に法案が提出されている、ということは聞いておらず、
 まして内閣提出の法案にはご指摘の法案は入っておりませんので、
 法案提出の責任者でもない総理に質問しても余り意味がありません。」

…だそうです。

あっ、あと、下記は、全然、エロマンガとかではないですけど。
「創作物の違法化」が決まった場合、危なそうな作品。
少々ダークなラブコメです。

2008.12.17 Wed l 児童ポルノ禁止法改悪 l COM(0) TB(0) l top ▲

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